大学院に行かない情けない理由
結論、ハードルを飛び越えずくぐるような真似をしたら学部卒業という壁に既にアップアップなのでもうアカデミアには居られないということです。
中学生の頃はずっと学習塾に通っていた。その塾は結構レベルが高く、100近くある教室中3位という成績の教室だった。
授業は毎回先生がテンポよくビシバシ当てていくので集中しなきゃならない。
授業のたびに宿題を与えられ、それは毎回欠かさずやっていた。というよりも、欠かすことが許されない空気だったのでやらされていたという方が近い。
けれど、もともと私は、小学校の頃に通っていたこども英会話教室で「この子は本当に宿題をやってこない」と先生をびっくりさせたことがあるくらいには、宿題をやらない力が強かった。
だから、中学3年生になり受験生と呼ばれるようになってからも、塾の授業と宿題にはちゃんと取り組むが、それ以外の受験勉強には1秒たりとも取り組むことはなかった。
そんな感じだったが、なんとか横浜サイエンスフロンティア高校に受かった。でもそれは単に塾のレベルが高かったから受かったのだ。
自分で勉強する習慣というのが全く無いままに高校に入ってしまった。
高校では、塾には通わないという選択をしてしまったので、とうとう勉強はダメになっていった。
そんな状況のまま高校3年生になった。
大学受験は、本来なら避けて通れない、嫌でも高校課程を修めることになる機会だ。(進学校という前提において。)
それまで勉強を怠っていた人にとっては厳しくとも貴重な機会に違いない。
でもその大学受験も私はすっぽかしてしまった。
AC入試という、私に言わせれば一芸入試のような入試に受かったことで、とうとうきちんと高校の勉強を修めることなく大学に入学した。
そんな学問ボロボロの状態で入学した結果、単位は落としまくるし、単位を落とすまいと授業外の時間の多くを授業のためだけに費やさざるを得なくなり、時間的・精神的に余裕のない生活が続くことになる。
周りの人々は結構涼しい顔をしている。授業なんて本来、大学に受かるほどの学力があればそんなに苦労しないのだ。
人一倍頑張ってようやく、4年次の春学期までかかって、なんとか1, 2年次の必修科目の単位を取り終えた。
そんなわけで、私は卒業するだけで精一杯。
そんな人にはこれ以上アカデミアに身を置くのは無理というわけです。
でも正直、大学院は無理だから就職という形は不本意だなあ。
修士課程に行くか就職するか迷えるようにありたかったな。とは言っても就職を選んでいたとは思うけど。
卒業論文を提出できた暁には、4月の入社まで、本当の人生の夏休みがやってくる。
その時間を使って、高校でやり残した勉強と、そのせいで十分に修められなかった大学の勉強とをやり直して、遅れた時計をもとに戻したい。